優勝候補大学は!
令和4年の箱根駅伝もいよいよ明日に迫った。昨年の優勝校の駒澤大学は今年も優勝候補の筆頭に挙げられる。そして、近年箱根駅伝といえばこの大学といえるほど実力を定着させた青山学院大学も優勝候補の一角をなす。
また、昨年の往路優勝、総合2位の創価大学からも目が離せない、さらにスポーツ全般で知名度をアップさせた東洋大学も優勝するに十分の力を持っている。その他、早稲田大学、東海大学、帝京大学、順天堂大学、國學院大学、東京国際大学のシード校は、どこが優勝してもおかしくない。
シード校争いも熾烈だ!
そして、予備選を通過した明治大学、中央大学、日本体育大学、山梨学院大学、神奈川大学、法政大学、中央学院大学、国士舘大学、古豪の専修大学、そして初出場を果たした駿河台大学も来年のシード校を目ざして熾烈な戦いを繰り広げるだろう。
知名度アップの絶好のチャンス
ここに挙げたほとんどの大学20校、だれもが知っている大学といえるだろう、初出場を果たした駿河台大学も今年の箱根で知名度を大きくアップさせるだろう。知名度がアップすることは大学経営的にとても大きく影響を及ぼす。
なぜならば大学の主たる収入源は入学試験の受験料だからだ。つまり、知名度がアップすれば受験生が多くなり大学の収入もアップし、いわゆる偏差値のアップにもつながる。
だからこそ全国の大学が箱根駅伝を筆頭とする大学駅伝に出場させるために躍起になっているのだ。
無名高校生ランナーにも大きなチャンスとなる!
箱根駅伝は大学だけに利益を与えるものでもない。各大学が力を入れて全国の高校から有力なランナーをスカウトすることで選手の明るい未来も見えてくる。
また、箱根駅伝で知名度を上げようとする大学も有力な選手をスカウトするのは難しいながら、2番手、3番手、4番手選手のスカウトに力を入れる。同時に、かつて箱根で活躍した選手を監督、あるいはコーチとして招聘し、高校時代に芳しい成績を残せなかった選手を大学で育てて、ともに檜舞台に上がろうとしているというのが現状だ。
つまり、箱根駅円は高校生ランナー、大学の双方にとってウインウインというわけだ。
大学はやりたいことがある高校生を探している!
こうした構図は箱根駅伝だけに限ったことではない。あらゆるスポーツ、そして文化活動、ITなどにもいえることだ。つまり、記録や技術がまだ足りないにしても自分が得意なこと、好きなことで大学に進学するチャンスも、そして大学にその力をアップさせる環境が整っているといえる。
自分の得意なこと、やりたいことで大学を選ぶ!
箱根駅伝を見つつ、自分が将来どんなことをやっていきたいのかを考えてみるのもいいだろう。まさに、「偏差値で選ばない大学進学」を考えてみるのにいいきっかけとなる箱根駅伝ともいえる。