人気の総合型選抜とは!
大学受験というと、付きまとうのが偏差値です。あのアイドル○○大学だって。可愛いだけでなく、偏差値も高いんだね。天は二物を与えてんじゃん!そんな声がそこここから聞こえてきます。
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受験生のお父さん、お母さん時代の大学入試といえば、英単語、化学式、歴史の年表の丸暗記に英語の長文、漢文の読解と、文字通り、4当5落(4時間しか寝ない人は合格、5時間寝ちゃった人は落第という受験の厳しさを物語る例え)の勢いで勉強に取り組んだもの。たくさんのことを機械的に頭に叩き込み、1点でも多く点数を取った者が勝者という試験だ。
確かに、たくさんのことを覚えて脳を鍛えたことにはなったかもしれない。しかし、大学では暗記より、分析力や発想力といった脳の使い方が求められる。
そうした時代の大学入試のための勉強は大学で学ぶ基礎学習にはそぐわないということでそこで登場したのが「総合型選抜」という入試だ。この試験はあくまでも人物重視。面接当日に小論文を課すだけという大学も少なくない。
しかし、試験問題ならば、解ける、解けないに関わらず、どんな形で問題が出されるのか想像できるが、あなたという人間の総合力が問われるとなると、どんな問題が出され、どう答えればいいのかピンとこないものだ。
そこで総合型選抜試験の概要から説明しよう。総合型選抜で評価するもの。
高校の成績、英検やTOEFLなどの資格、スポーツをはじめとした競技大会や各種コンクールでの実績、ボランティアなど社会貢献活動の実績などだ。
総合型選抜試験では、偏差値を重視しないとはいうものの、成績が良いに越したことはないが、それだけで合否が決まるわけではない。総合型選抜は文字通り人物を総合的に評価する入試だ。あなたという一人の人間を総合的に見て、その大学・学部に合っているかどうかが判断される。
それはスポーツや英語検定といった資格についても同じ扱いで、一つのポイントにはなりるが、それが全てではない。
つまり、学校の成績が今ひとつでも、得意スポーツもなければ資格がなくとも、これまで一生懸命やってきたことを上手にアピールでき、それが将来的な成長につながると試験管に印象付けられれば、大学入学の切符を手にできということだ。
合格判定があいまいなだけに対策のしようがないと不安はあるだろうが、判断に多様性があるということは、自分たを高く評価してくれる大学もあれば、そうでもない大学・学部もあるということだ。総合型選抜試験で大事なことは、いかに、自分を高く評価してくれる大学を見つけるかにかかっている。
わかりやすくいうと、国際の名のつく大学、学部では、英検の資格を持っているなど、語学力に優れた学生や海外経験豊富な学生を高く評価する傾向がある。もっと、平たくいえば、子供のころから昆虫が好きで、図鑑をよく眺めていたし、昆虫採取で海外に行ったこともあるとなると、それが強みとなる。昆虫採集はしたけど近所でというのならそれでも一向に構わない。大学に入ったら、もっと珍しい昆虫を探しに海外の森を目指したいという将来的展望を上手にプレゼンテーションすれば、合格の可能性も高まるだろう。
大事なのは、いわゆる相性のいい大学を探して選ぶことだ。大学・学部のことを理解して、いかに自分がその大学・学部に合っているかということをアピールしていくのが総合型選抜という入試制度だ。