ポートフォリオ②

ポートフォリオの基礎

ポートフォリオは、人それぞれの経験を語るものなので同じものはない。真似ができないことが作るのに苦労する点であり、それを教えるのも難しい。だからこそその人なりや、まとめる能力、表現する能力など、個人の力量が見えるというのが大学側にとって好都合な課題なのだ。

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そこで、作る基本となる1例をあげて紹介しよう
ミニバスケット 小学生
書道 小学生から中学
ソフトテニス部 中学、高校 部長を務め 高校ではインターハイ出場
簿記 3級、2級合格
秘書検定 3級、2級合格
ワープロ検定 3級、2級合格

各項目を上記のようにまとめ、小学校から連続調で努力を続け、苦しくも充実した高校生活を過ごせた。そして、次なる目標は大学に進学し、教師となるべく勉強に取り組むというストーリーを仕上げる。
ここで重要なのは一つひとつの受賞歴や資格は価値あることではあるが、ただそれを書き留めるのではなく、こうした実績を通して「自分が感じたことが何なのか」。その「独自の視点」こそが、自分だけのオリジナルのポートフォリとなる。

運動部で地区大会やインターハイに出場した人や、書道の段、資格などを習得したものは大勢いる。ここで肝心なのは、それぞれの経験や場面を通して、何をどう捉えたかには個人差がある。そこを表現する必要がある。また、ソフトテニスや書道、資格習得など、まったく違う経験の組み合わせによって、より奥行きや希少性を感じるストーリー性のあるポートフォリオを作ることがポイントとなってくる。

さらに、時系列と、それぞれの時間の喜怒哀楽をしっかりと加味することだ。その時々でやるべきことをしっかりとやってきたとことを時系列で表し、その時感じたこと、苦労したこと、やり遂げたことなど一つひとつを積み重ねたストーリーに仕上げる。例えば、簿記2級合格という結果を単に記すのではなく、高校入学時に部活動に力を入れインターハイを目指すが、簿記2級取得も目標と掲げた。そして、まずは目標の第一段階として部活動の新人戦で好成績を残し、簿記3級を取得。その後、さらに練習と勉強を重ねてインターハイ出場と簿記2級を取得したというストーリーにする。目標とした大会実績や資格取得に至るまでの経過を示すことがポートフォリオなのだ。

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