幼稚園教諭の将来性
少子化の世の中で、10年後、20年後の世の中で幼稚園教諭という仕事は存続するのでしょうか。
質の高い教諭が求められる
少子化を押しとどめるために国をあげて子育て支援など様々な取り組みが行われ、子育てが格差なくできるシステムが構築されつつあります。
また、女性の社会進出に伴い、子どもを預けて職場復帰というシステムが設けられ始めていることからも幼稚園や保育園のニーズは高まるものとみられています。
とりわけ環境整備の整った幼稚園は人気を博し、それに伴う優秀な教諭は引く手あまたの状態となっています。そうしたニーズに対応すべき質の高い教諭の研修や教育なども充実してきます。こうした制度の下、キャリアを積むことで教諭としての待遇面は飛躍的によくなると予測されています。
さらにグローバル化時代に沿って英語を取り入れる幼稚園も少なくありません。朝や帰りのあいさつといった簡単な英語や、音楽を通して踊ったり、歌ったりするための基礎英語を身につけるなど、実践的教育のできる質の高い教諭の活躍は今後いっそう広がるものとみられています。
AI教育との差別化
人工知能であるAI技術の進化は目覚ましく、介護施設などでは仕事を補助するロボットや高齢者の癒やしとなるロボットに搭載され、高齢化時代の救いとして各方面から注目されています。
AIの特長は、学習能力をもって人と接し、その人を深く理解する能力です。いうまでもなく、それはそのまま幼稚園の現場にも応用でき、園児たちの成長を見守り、支援していく能力を発揮することが期待されています。
しかし、ロボットの活躍の場は補助の域を出ません。その日ごとの子どもの気分、天気、季節など、環境の変化に左右される中で、園児の心に対応できるのは教諭しかありません。
つまり人と人の心の交流は人と人に勝るものはなく、10年後、20年後の未来においても幼稚園の教諭は子育て支援の場で活躍しているに違いありません。