パイロットへの道のり
旅客機のパイロットになるには、まずは副操縦士の資格をとり、経験や訓練を重ねて機長へという道のりに沿ってキャリアアップしていく必要があります。フライトは緻密さと極度の緊張感を伴うハードな仕事。また、機長になるまでには平均15年かかるといわれていますから根気も必要でしょう。
副操縦士を目指す
大型の旅客機には通常、機長と副操縦士が1名ずつ乗務しています。機長は操縦に専念し、運行上の最終的な指示や判断を行います。副操縦士の役割は、機長の補佐や航空管制官との通信などです。副操縦士も経験を積むために操縦しますが、必ず機長の指導の下であり、単独で操縦することは認められていません。
副操縦士になるためには、「事業用操縦士」、「多発限定拡張」、「計器飛行証明」の資格が必要で、航空力学や気象など座学での勉強のほか、フライシミュレーターや実際の大型旅客機などで飛行技術を磨き、総合的な試験に合格しなければなりません。一般的に資格取得までに5年ほどかかるといわれています。
副操縦士になると、実際の飛行経験と訓練を重ねながら、機長になるために必要な資格「定期運送用操縦士免許」の取得を目指します。そうした経験を積み、平均的に10年ほどで機長に昇格するといわれています。機長は、フライトの最高責任者ですので、航空機の整備状況や飛行コースや高度、燃料をチェックするなど、安全な空の運航に万全を期さなければなりません。
パイロット不足で高まるニーズ
年齢制限による大量退職問題や、近年の格安航空会社の増加など、もはや日本国内だけでなく、世界的なパイロット不足が心配されています。
こうした問題を解消に向け、一般の大学でも若い世代のパイロットを育成する学部を設け、パイロットのライセンスが取得できるようになってきています。
パイロットに興味があるなら下記の大学にアクセス!
桜美林大学航空・マネジメント学群航空・マネジメント学類フライト・オペレーション(パイロット養成)コース
工学院大学先進工学部機械理工学科
崇城大学工学部宇宙航空システム工学科
第一工科大学航空工学部航空工学科
千葉科学大学危機管理学部航空技術危機管理学科
帝京大学理工学部航空宇宙工学科
東海大学工学部航空宇宙学科航空操縦学専攻
東京都立大学システムデザイン学部航空宇宙システム工学科
法政大学理工学部機械工学科航空操縦学専修