なるため! パイロットその③

パイロットの仕事

世界の国々を行き来するパイロットという仕事は、乗客の安全、スムーズな運航、季節や天気への配慮などかなりのストレスを伴います。それでもなりたいパイロットの魅力とは何でしょう。

パイロットという仕事の醍醐味

パイロットの仕事場は緊張の連続で過酷なものですが、世界各国を渡り歩いているだけに、多くの文化に触れ、またグルメ、ファッションといったあらゆることに精通しているイメージがあり、そうした華やかさに憧れ、パイロットを目指すという人が少なくありません。

実際、パイロットの仕事は時差を乗り越えて運行する長時間労働になることが多いだけに、しっかりとした休養も必要です。さらに、運行表に従って出発時間と到着時間が決まっていますからオンとオフがはっきりしているということもあります。そのため、渡航先で観光を楽しむこともできますし、世界の一流品に触れる機会も多ければ、国際色豊かな人的交流を図る機会にも恵まれているのも確かです。

パイロットになるためのいばらの道

いかにも華やかなパイロットですが、多くの人命を預かる仕事だけに、訓練と試験を重ね、専門的な知識や新しい技術を身につけていかなければなりません。その過程である副操縦士になるためだけでも最低でも5年、そしてさらに10年の年月を経て機長になれるといわれています。

航空機事故は、地上を走る車や鉄道、船舶と比べてみてもかなり少なく、むしろ、一番安全な乗り物という意見もあります。しかし、それはそれだけ飛行機を操縦するパイロットの能力が高いということを示してもいるのです。

実際、パイロットは日頃からさまざまな緊急事態を想定した訓練を重ね、常に冷静で的確な判断を下せるよう精神的、且つ肉体的な健康を維持することが厳重に求められています。当然、私生活でもかなりの節制が必要で、規則正しい生活はもとより、飲酒なども厳しく制限されます。

もちろん、自己申告だけではすみません。乗務する前に飲酒や寝不足などがチェックされますし、通常の身体検査よりはるかに項目が多いパイロット専用の身体検査を年に1~2回受けることになっています。

いうまでもなく、必要な技能を維持するための訓練や試験も定期的に行われ、また、航空ライセンスは機体ごとに設けられているため、新機体を操縦するためには、その都度、訓練や試験をクリアする必要があります。パイロットの仕事を続けるためには、常に勉強を続けることも仕事の一つといえるでしょう。

 

 

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