大学情報の不思議なかたより

ネット上に挙げられている大学情報は

 ネット上に挙げられている大学情報は、それこそ星の数ほどあって、今、欲しい情報を探し出すには、大学のどんな情報が欲しいのかという絞り込みが大切になる。

検索するには

検索するには、有名だけど入りやすい大学、MARCHの下の大学、偏差値40で入れる大学と書き込んでいくことになるのだが、今時の検索エンジンは、もっと具体的に文章を入れて検索ということもできる。例えば、「日東駒専で一番入りやすい学部と学科は? MARCHの中で日東駒専に最も近い大学、学部は? など、かなり近い情報を突き止めてくれるから、実に心強い。

 お題に挙げておいていうのも憚られるが、ネット上で大学情報を検索すると、MARCHと日東駒専がかなりの数ヒットする。受験生、あるいはその保護者たちにとって頼もしいに違いないが、偏差値という局面一つ捉えてもMARCHと日東駒専以上、またそれ以下の大学は、それこそ五万とある。にもかかわらず、MARCHと日東駒専が多く語られるのは、その背景に予備校があるからに他ならない。

YouTubeなんかを覗くと

 YouTubeなんかを覗くと、日東駒専のレベルの人、世間が言うほど日東駒専は優しくないよ。ちゃんと勉強しときましょうね。ここでちゃんと勉強すれば、MARCH、いやその上の早稲田、慶應だって夢じゃないよ! 逆にMARCH狙いの人、滑り止めだったはずの日東駒専に落ちる例たくさんあるよ。そのためにも、今しっかり勉強しましょうねと発破をかける。

 実際、MARCHと日東駒専、世間が言うほどに差がないのは確かで、この情報は良心的であることに間違いはないのだが、MARCHと日東駒専周辺にいる人、予備校に行ってしっかり勉強しましょうねという啓発で、予備校への水先案内情報とも言えるのだ。

 今や、高校生の2人に1人が大学に進学する時代。少子化と言われながら、受験生は70万弱を推移している。そのうち、東大を頂点に早慶、上智、中央、理科大、それに関西六大学に入学するのは10万人程度。これに日東駒専などを足しても13万人前後。

つまり

 つまり、残りの57万人の受験情報は極端に少ない。

 牌を見てもわかる通り、その情報を欲する数の方が多いのは火を見るより明らか。箱根駅伝でその名を聞くようになったが、その大学がどこにあって、どんな大学で、どんな学部があって、偏差値はどのくらいで、就職、社会的評価はといった大学情報を流してくれた方が、57万組にははるかにありがたいし、そういう話をしてくれる人の方が信頼できるのではないだろうか。

中博人

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