なるため! 警察官その②

警察官になるため

警察官になるためには高校卒業同等レベル以上の学力が求められます。警察官は地方公務員ですので、各自治体が採用試験を実施します。但し、一般的な公務員と異なり、採用試験に合格したら晴れて警察官というわけではありません。合格後、警察学校に入学して、警察官として必要な知識や技術を学ばなければなりません。

警察学校で学ぶこと

採用年度の4月から、高等学校、もしくは短期大学卒業相当者は10ヶ月、大学卒業相当者は警察学校に入学して6ヶ月間学びます。その間、全員に入寮が義務付けられ、外出なども厳しく制限されます。警察学校の学生という身分ですが、地方公務員法に則った給料が支払われます。

授業は初任課程として国語、英語などの一般教養に加え、警務、捜査、警備、交通などの警察実務、職務遂行に必要な法学、拳銃法の他、実技として逮捕術、救急法、体育、部隊活動、そして、柔道、剣道、女性の場合、それに加え合気道のいずれかを選択して学ぶことになります。

授業はグループに分けられ、すべてはグループの連帯責任で行動することになります。つまり、体育や武術で与えられた課題をクリアできない者が一人でもいれば、グループ全員が責任を取る、連帯責任形で、全員がクリアするまで付き添わなければなりません。グループのメンバーとは長い付き合いとなるわけですから、できるだけ迷惑をかけないためにも警察官を志望するからには、それなりの体力をしっかりつけておくべきでしょう。

警察学校生の一日のスケジュールは6時半起床、6時40分点呼、清掃、7時20分朝食、8時50分より午前中2時間の授業、11時45分からの昼食を挟んで、12時45分から2時間の授業、15時55分から特別活動、17時15分から入浴、夕食後、やっと自習時間になりますが、22時に点呼、そして23時に消灯と基本的にはなっています。

初任課程を終えて警察学校を卒業。その後、職場実習

初任課程を終えると3ヶ月間警察署に配属され職場実習となります。学習の成果を実際の職場で実践できるか自己確認のほか、実際の現場で必要な知識、技術を体に叩き込む訓練となります。

職場実習終了後は、再度、警察学校に入校し、初任補修として高等学校、短期大学卒業相当者で3ヶ月間、大学卒業相当者で2ヶ月、より高度な知識と技術を学びます。

初任補修を修了すると、再び警察署に配属され、高校、短大卒業で5ヶ月間、大学卒業相当で4ヶ月の実践実習を行います。つまり、警察に採用されて高等学校、短期大学卒業相当者で21ヶ月間、大学卒業相当者で15ヶ月間、警察官になるための勉強が課せられることになります。

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