なるため! 幼稚園教諭その②

幼稚園教諭の仕事

幼稚園の教諭という仕事に就く人の多くは子ども好きだからなのではないでしょうか。そうしたこともあって新人の教諭でも先輩教諭同様、園児に手を焼くことも少なく、幼い子は幼い子で子ども好きの大人を見極める勘が鋭いこともあり、園児に安心感を与えることから容易に受け入れられているといいます。もちろん、はじめは園児一人ひとりの名前を覚えるだけでも大変ですから、まずは先輩教諭の補佐が主な仕事となります。

園児の個性はばらばら

4月は新任教諭はもとより園児にとっても新学期です。とりわけ、入園したばかりの園児の中には、保護者と離れたくなくて大泣きしたり、暴れたりします。また、環境の変化にほかの園児から孤立する園児や、一言も声を発しない園児もいます。教諭にとって、そんな園児一人ひとりに気を配るのはかなりの重労働といえます。

一般的な幼稚園では、年少、年中、年長という学年分けがあります。多くの園児は、まだ字が読めませんので持ち物にはすべて、その子特有のマーク、例えば動物をあしらったマークなどを保護者がつけて、園児に自分のものだと教え込んでいます。しかし、中には覚えきれない園児もいます。そのため担当する園児全員のマークを覚えるのも教諭の仕事となります。

また、食べ物アレルギーや皮膚アレルギー、中にはケガをしたからといってすぐに消毒液や絆創膏を使ってはいけない園児もいます。そうした園児の情報を保護者から聞き取っておくことも仕事ですので、保護者とのコミュニケーションを円滑にしておくのも重要な任務です。

園児一人ひとりの個性や性格をつかみ、体調はどうか、精神状態に変化はないか、しっかり観察することも幼稚園教諭の大切な仕事になります。

日に日に成長する園児に癒される

教諭はベテランといえども緊張の連続。幼稚園の教諭はハードですが、教諭の多くは、こんなに素敵な仕事はないと言います。それは、園児の成長する過程が見られるからです。入園当初は話もできなければ、教諭の話を理解できなかった園児が、1年後にはしっかりと自分のことを言えたり、踊りや歌を楽しんでいる姿をみると、すべての苦労が嘘のように消え去るといいます。園児の目に見える成長が幼稚園教諭の醍醐味といえるのではないでしょうか。

タイトルとURLをコピーしました