日本語教師に役立つ勉強
国内外で外国人に日本語を教える職業が日本語教師です。日本語教師の資格は必須とはなっていませんが、求人では日本語教師の教育課程を経た者や経験年数などを採用判定の材料としていることからも日本語教師の資格取得のための勉強をする必要があるでしょう。
日本語教師の資格
公益財団法人日本国際教育支援協会が主催し、公益社団法人日本語教育学会が認定する日本語教育能力検定試験の合格者、もしくは日本語教師養成講座420時間コース修了者、あるいは、大学において日本語教育課程/主・副専攻修了者といった条件付きで日本語教師を募集しているのが一般的です。
日本語教育能力検定試験
日本語教育能力検定試験は10月に行われ、日本語教育者として基礎的水準に達しているかを検定するものです。
試験の出題範囲は社会・文化・地域、言語と社会、言語と心理、言語と教育とかなり広範囲にわたった内容となっており、問題形式はマークシート形式ですが、一部記述式もあります。
日本語教師養成講座
日本語教師養成講座420時間コースは、文化庁が示した「日本語教師養成のための標準的な教育内容」方針に沿った講座を専門学校で開講しています。研修内容は、文化庁が定める「日本語教員養成において必要とされる教育内容」の要件を満たすもので、日本語文法などの基礎理論、外国人に指導するための教育実習、教室内活動の実践演習などが行われます。受講期間は6ヶ月から1年半ぐらいで、多文化共生時代に求められる教育現場で活躍できることを目指します。
大学で日本語教師単位取得
大学で日本語教師になるための単位を取るためには日本文学科や外国語学部、国際関係学部、人文学部など日本語教育系学科が選択肢となります。
英語などの外国語を学ぶ
日本語学校では、日本語での授業となりますから、基本的には外国語はそれほど重要視されていません。それでも、外国人の生徒と円滑なコミュニケーションが図れないと授業が思い通りに進行できなくなってしまうことが懸念されます。
やはり世界の共通語となっている英語は必須とい考えた方がいいでしょう。海外で日本語教師を目指すのであれば志望する赴任地の言葉を勉強するにこしたことはありません。
語学力を磨くのにオンラインを活用するケースが少なくないようです。実際、ネット上で優れたプログラムをたくさん見かけます。
また、ホームステイを希望する外国人を受け入れるホストファミリーに登録して、留学生を家族で受け入れるのもいい勉強になりますし、日本語教育のボランティアなどに登録して日本語を教える経験を積むのも方法です。