お正月は家族みんなで箱根駅伝で大盛り上がり
今や初詣をしのぐお正月の風物詩となっている箱根駅伝。正式名称、東京箱根往復大学駅伝競走は1920年に始まった伝統の大学スポーツ。出場できるのは、関東学生連盟加盟校。前年度大会でシード権を獲得した大学10校と、毎年10月に行われる予選会を通過した大学10校の計20校に、関東学生連合チームを加えた21 チームで競われる。
出場大学一覧
昨年シード校として勝ち残ったのは、駒沢大学、創価大学、東洋大学、青山学院大学、東海大学、早稲田大学、順天堂大学、帝京大学、国学院大学、東京国際大学の10校。それに加えて、今年11月に行われた予選会で明治大学、中央大学、日本体育大学、山梨学院大学、神奈川大学、法政大学、中央学院大学、駿河台大学、専修大学、国士舘大学が勝ち抜き、東京箱根間往復する。
その模様を放送する日本テレビは、正月2日と3日の朝8時から夕方4時まで襷を繋ぐ選手の走る姿を全国に流す。その視聴率は、30%越えというモンスターぶりで、全国の国民がその熾烈な戦いぶりに一喜一憂する。
大学知名度アップに貢献する箱根駅伝
箱根駅伝への出場を果たせばたちまち全国区に名乗りを上げることになる。その影響は計り知れない。全国区入りを果たせば、入学希望者が殺到。その分、偏差値は上がり、それに準じて大学の質も高まり、広く社会から受ける受け入れられるようになる。
その好例として取り上げられるのが山梨学院大学である。その名が示す通り、同校は甲信越に所在する大学。本来であれば、関東学生陸上競技連盟には属さないはずなのであるが、20数年前に異例の出場。外国人選手らの活躍で上位入賞を果たし、以来、常連校として、その名を全国に知らしめてきた。
関東にありながらその恩恵を見過ごすわけにはいかないと、国際城西大学や中央学院大学、上武大学、城西大学、平成国際大学などが果敢チャレンジ、ここ数年で有名大学の仲間入りを果たした。間違いなくそれぞれの大学の評価はずいぶん変わることになる。
ある意味では、今入りやすくても、数年先にはとても入れない大学、難易度の高い大学となることもあり得るのである。そこで箱根駅伝に出場する大学を大学入学という視点で分析していきたいと思う。