総合型選抜徹底解説 その⑦ 実践編!

発想力、企画力を見極める総合型選抜試験

そもそも総合型選抜は、ペーパー試験では測定できない論理的思考力、探究力、コミュニケーション能力、独創性といった能力のほか、これまでの活動や学習から得た潜在的な力を見極める入試です。つまり、偏差値が低くても、知的好奇心旺盛で、自分の頭で考える力、発想力や企画に自信のある人は、それを武器にすることもできるのです。

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その代表例がゼミナール入試です。これは大学の授業を擬似体験してレポートを仕上げるという試験です。理系の大学では授業体験ではなく、実験室を疑似体験してレポートをまとめさせるという試験もあります。これは一般入試でありがちな知識量ではなく、いかに知識を応用できるかが試される試験といえるでしょう。

レポートを仕上げるまでの知識をいかに応用できるかを試される試験としては図書館入試というもあります。これは図書館であるテーマについての書籍を探し出し、読み込んで小論文を作成するというものです。集団討論にかけ、プレゼンテーションを行うというものです。

ここで問われるのは、レポートにまとめる力とそのレポートをプレゼンテーション、つまり説得力を持って訴えることができるかです。もちろん、ここでは第三者の行ったプレゼンテーションに意見する力も評価されます。

この風変わりな試験は、東京都立大学やお茶の水大学といった公立大学でも行なっています。国立、公立の大学なんてもってのほかと敬遠してしまいそうですが、たとえ公立の大学でも総合型選抜試験で判定するのは偏差値で見極められない人間力のある学生なのです。

総合型というその名称から想像できるように総合型選抜試験では、受験生の持つ人間力を引き出そうとさまざまな角度から人間力を引き出そうと仕掛けてきます。それゆえにこれからも新しい形の試験が増えていくことが予想されます。

また、大学・学部によって評価のし方も千差万別ですから、まずは目指す大学を絞り込み、その大学・学部ではどんな総合型選抜試験を行っているのかしっかり把握するようにしましょう。

そして忘れてならないのが、自分の得意な分野で勝負できる大学を見つけるということです。

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