総合型選抜徹底解説 その⑨ 実践編!

自分を主役にすえたドラマ作り

・甲子園なんて夢の夢の野球部だったけど、3年間で流した汗の量は半端ない!
・学校のサークルには所属していなかったけど、自転車のロードレースに参加し続けた。
・夏休みや冬休みに青春きっぷでいろんなところを旅した。
・スキーにスノボーもやればマリンスポーツも好きだし、テニス、サッカー草野球と一通りスポーツを楽しんだ。

どの経験も青春の思い出にはなるけれど、学校のサークルに所属していたわけではないから、あくまでも趣味レベルで大学受験のアピールにとてもなりそうにない。

そんなふうに考えてはいけません。

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それははっきりいって間違いです。たとえ、遊びでも、高校生としてちゃんとアピールできれば、立派な実績になるのです。

あるバイク好きの高校生Aくんのケースをご紹介しましょう。
Aくんの家族は旅が大好きで、家族であちこちを旅していたそうです。しかし、高校に入ると、家族距離を置くようになり、やがてバイクに興味を持ち、両親にバイクの免許が欲しいことと、アルバイトで稼いでバイクを買っていいかと相談しました。

そこではいろいろやり合ったそうですが、Aくんの両親はA君のバイクに対する熱意が総合型選抜試験に役立つではという目論見もあって、バイトで買うことと、安全運転を条件に許可。Aくんはアルバイトに精を出し、高校1年生の秋に運転免許とバイクを取得。

そして迎えた高校2年の春。両親と進路を話し合い、総合型選抜試験を模索。そこで親子3人の戦略会議の結果、夏休みにオートバイで芭蕉の奥の細道を行くことに。3週間の長旅を終え、秋口からその思いに至った経緯や旅のレポート作成。それを両親が添削。修正を加えながら、その経験を大学でどう生かすかを徹底的に両親と討論したそうです。

実はAくん、こ中学ぐらいから父親とあまり会話を交わさなくなっていたといいます。よくありがちなウザい存在だったというのが正直なところのようです。

しかし、受験ではこの上なく頼りになったと振り返ります。それは父親が大学を知っているというのに加え、総合型試験では社会人としての視点でものを考えることが大いなる戦力になったのです。

考えてみてください。大好きなオートバイをただ楽しんでいただけなら大学入試の役には立たなかったはずです。そこに意味合いを持たせたから合格への道筋が開けたのです。

総合型選抜は、自分の経験や知識、技術を面接官に魅力的に伝えることで、他の受験生と競います。たとえ輝かしい実績とは言えない経験だったとしても、戦力的にレポートをまとめ、それが認められることで合格をいただけるのです。

 

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